top of page

楽譜の読み方① 〜琴古流編・付点法について〜

更新日:3月15日

今回は「琴古流」の楽譜の読み方をご説明したいと思います。


まず、こちらの楽譜をご覧ください。


【琴古流 六段之調】

これは「六段之調」という曲の琴古流の楽譜です。

この「六段之調」という曲はもともとお箏のために作られた曲で「八橋検校」という方の作品です。


少し脱線しますが、皆さん「八橋(やつはし)」と聞いて思い出すのもがないでしょうか?

そう、京都の有名な和菓子「八つ橋」の名前はこの「八橋検校」から来ているそうです(諸説あり)。



さて、以前の記事でも少しご説明しましたが、尺八の音の名前は「カタカナ」で表されます。また五線譜とは違い、右側から、上下に読んでいきます。


それでは、少しずつ見ていきましょう。


右上から最初は曲の題名「六段之調」とあります。そして次に書かれているのは作曲者名。作曲者は先ほどお話ししました「八橋検校」です。


そしてその左側に「付点法小間拍子」と書かれています。

この「付点法」というのが琴古流尺八の楽譜の読み方の基本となっています。


「付点」とは音を表す「カタカナ」の左右に書かれている小さな「点」のこと。

琴古流では、この「付点」を追いながらリズムをとっていきます。


音の右側に付いている「点」が「表拍」、左側に付いている点が「裏拍」です。

「表拍」と「裏拍」合わせて一拍となります。

また右側に続けて付いている場合には「裏拍」は省略されていますが、有るものと考えてカウントします。


ですので演奏する場合は、「表」「裏」「表」「裏」「表」・・・と楽譜の「付点」を左右に目で追っていきます。


最初は少し難しいかも知れませんが、慣れてくると意外とスムーズに楽譜を読める様になってくると思います。


さて、ここまで「付点法」の説明をさせて頂きましたが如何でしたでしょうか?


今回の解説はここまで。


次回はこの「付点法」を用いて実際に楽譜を読んでいきたいと思います。




0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page